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GRPパイプの耐薬品性について

富士化工株式会社のGRPパイプ(強化ポリプロピレン二層管)は、ガラス繊維強化ポリプロピレンで製造されています。

ガラス繊維強化ポリプロピレンは、ガラス繊維とポリプロピレン樹脂を混ぜ合わせてできている複合材質を原材料としています。

ポリプロピレンは、あらゆる樹脂の中で最高の耐熱性を誇り、とても軽い樹脂です。

そして、他の樹脂と比較すると強度が強いです。

他には、耐摩耗性などに優れているほか、繰り返しの曲げ(ヒンジ)に強い性質も評価されています。

ガラス繊維は熱にとても強く、強度も高いです。

両材質の長所が組み合わさり、強度が高くヒンジにも強い性質になっています。

耐薬品性とは、薬品に対して極めて強い耐性があり、薬品とはアルカリや酸、有機溶剤や塩基などがあります。

それらに大して解けたり、膨張したり、反応しないことが基本的性質で求められているのです。

水が流れる配管に利用される主な理由としては、熱に強いので熱湯が流れても破裂することがなく、摩擦にも強いので水流により劣化することもありません。

また、耐薬品性が高いことにより、洗剤や漂白剤などが流れても膨張したり反応したりせず、形状を保つことができます。

そして重さが鉄の8分の1ととても軽く、配管材としては申し分ないといえます。

ポリプロピレンは加工しやすい樹脂なので、全樹脂の中で2番目に多く様々な用途で利用されています。

皆さんが身近に見かける例としては、ペットボトルのキャップなどです。

毎日、利用している方も多いかもしれません。